学生バイトは150万円までOK?社会保険との関係と手取りへの影響を解説

学生バイトの年収の壁イラスト 家計と制度

導入(結論先出し)

大学生になって生活費や学費をアルバイトで稼ごうとする人は多いと思います。

学生のアルバイトには、収入に関していくつかの注意点があります。

  • 学生アルバイトは 基本的に社会保険の対象外
  • 扶養控除の制度改正で19歳~23歳未満は”年収150万円”が重要
  • 週20時間以上働くと雇用保険の対象になる

「バイトで150万円まで稼いでいいのか?」
「稼ぎすぎると社会保険に入らないといけないのか?」

この記事では、学生アルバイトが年収150万円を超える場合の影響と、
社会保険への加入義務の有無についてを整理します。

アルバイトが社会保険の加入義務が生じる条件

まず、アルバイトでも社会保険に加入するケースがあります。

主な条件は次のとおりです。

条件内容
週の労働時間週20時間以上
賃金月額8.8万円以上
雇用期間2か月以上見込み
勤務先従業員51人以上の企業など

参考:厚生労働省 日本年金機構

上記の条件を満たす場合は
・健康保険
・厚生年金

に加入することになります。

ただし、ここで重要なのが学生の扱いです。

学生のアルバイトは原則対象外

学生アルバイトは、社会保険の適用拡大の対象外とされています。

理由はシンプルで、
学生は基本的に親の扶養に入っている前提の制度だからです。

つまり、多くの大学生アルバイトは

  • 週20時間以上働いても
  • 月8.8万円以上稼いでも

社会保険には加入しないケースが一般的です。

学生の状態による扱い

学生でも、状況によって社会保険の扱いが変わることがあります。

状況社会保険
大学生(昼間学生)対象外
専門学校生対象外
夜間大学対象になる場合あり
通信制対象になる場合あり
休学中対象になる場合あり

つまり、「学生だから必ず対象外」ではなく例外もあるという点は注意が必要です。

バイトの年収150万円の壁(扶養控除の改正)

最近話題になっているのが、
19歳~23歳未満の扶養控除の収入基準の見直しです。

制度改正により、

  • 19歳~23歳未満の子ども
  • 年収150万円まで

であれば、親の扶養控除の対象として扱われる仕組みになっています。

参考:大学生が150万円まで働けるように|特定親族特別控除など

つまり、

学生アルバイト年収親の扶養
150万円以下扶養控除対象
150万円超扶養控除が縮小または消失

このため、大学生アルバイトでは
扶養者である親の控除額に影響する150万円ラインを意識するケースが増えています。

週20時間労働というライン

アルバイトで気にするのが週20時間ラインです。

これは社会保険ではなく、
主に雇用保険の加入基準として知られています。

雇用保険の加入条件

条件内容
労働時間週20時間以上
雇用見込み31日以上

参考:厚生労働省

そのため、

「週20時間働くと社会保険に入る」

と思われがちですが、実際には「社会保険」と「雇用保険」で制度が異なります。

社会保険加入による手取りへの影響

もし学生ではなく、
アルバイトが社会保険に加入した場合は手取りには次のような影響があります。

例えば時給1100円週20時間勤務した場合、

月収は1100円 × 20時間 × 4週 = 約88,000円

社会保険料の目安

項目金額目安
健康保険約4,000円
厚生年金約8,000円
合計約12,000円

その結果

月88,000円 → 手取り約76,000円

となり、約1万円ほど手取りが減るイメージです。

社会保険加入のメリット

社会保険には負担だけでなくメリットもあります。

主なものは次のとおりです。

  • 将来の年金が増える(厚生年金)
  • 病気やけがで働けないときの傷病手当
  • 出産手当金
  • 健康保険の給付

ただし学生アルバイトの場合は
そもそも社会保険の対象外になるケースが多いため、実際には

  • 扶養
  • 年収ライン

の方が重要になることが多いです。

まとめ

学生アルバイトの収入ラインは、いくつかの制度が重なっているため、
少し分かりにくくなっています。

まず押さえておきたいのは、
学生アルバイトは原則として社会保険の対象外という点です。

多くの大学生は親の扶養に入っている前提の制度になっているため、
週20時間以上働いたとしても、すぐに社会保険へ加入するケースは多くありません。

一方で、最近よく話題になるのが 「150万円のライン」です。

これは社会保険ではなく、親の扶養控除に関わる収入基準で、
大学生アルバイトの場合はこちらの方が家計への影響が大きくなるケースがあります。

また、アルバイトのシフトを考えるときに出てくる週20時間ラインは、
社会保険ではなく雇用保険の加入基準です。

つまり学生アルバイトでは、

  • 社会保険
  • 扶養控除
  • 雇用保険

といったそれぞれ別の制度のラインが存在しています。

その中でも大学生の場合、実際に気にすることが多いのは
「社会保険に入るかどうか」よりも「親の扶養ライン」になることが多いでしょう。

そして、社会保険の影響がより大きく出るのは、
学生アルバイトよりも パートで働く人のケースです。

特にいわゆる「106万円」「130万円」といった収入ラインでは、
社会保険加入によって 一時的に手取りが大きく変わるゾーンが存在します。

その仕組みや手取りの変化については、こちらの記事で試算しています。

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